【1章-1:商品売買1】商品売買取引と三分法を解説

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簿記で頻出の「商品売買」。これは企業が利益を得るために行う重要な取引です。本記事では、商品売買の基本的な仕組みと、その記帳方法として一般的な「三分法」について、初心者の方でも理解しやすいように解説します。図解も用意しているので、ぜひ最後までご覧ください!

商品売買取引とは?

商品売買取引とは、企業が利益を得る目的で商品を「仕入れ」、それを「販売」する一連の取引を指します。例えば:

  • 商品を仕入れる:仕入先から商品を購入。
  • 商品を販売する:購入した商品を顧客に販売。
  • 代金の受け渡し:現金や掛け取引で代金を受け取る。

仕入れから販売までのサイクルを把握することは、簿記を学ぶ上で非常に重要です。

三分法とは?

商品売買取引を記録する方法として、最も一般的なのが「三分法」です。三分法では、以下の3つの勘定科目を使って取引を記録します:

  1. 仕入:商品を購入した際に使用する勘定科目。
  2. 売上:商品を販売した際に使用する勘定科目。
  3. 繰越商品:期末に残った商品(棚卸資産)を管理する勘定科目。

この方法を使うことで、取引内容を簡単かつ効率的に記録することが可能になります。

三分法の仕訳例

以下に、三分法を使った具体的な仕訳例を示します。

取引内容借方貸方
現金で商品(50,000円)を仕入れた仕入 50,000円現金 50,000円
商品(80,000円)を現金で販売した現金 80,000円売上 80,000円
期末に残った商品(20,000円)を繰越商品として計上繰越商品 20,000円仕入 20,000円

これにより、企業がどのくらいの仕入れを行い、いくらの売上を得て、どのくらいの在庫が残っているかが明確になります。

三分法のメリットと注意点

三分法には以下のようなメリットがあります:

  • 取引を簡潔に記録できる。
  • 勘定科目が少なく、理解しやすい。

ただし、以下の注意点もあります:

  • 在庫の詳細管理には向いていないため、別途「棚卸計算」が必要。
  • 大量の商品管理を行う企業には複雑になる可能性がある。

まとめ

この記事では、商品売買取引の基本的な流れと、それを記録する「三分法」について解説しました。簿記を学ぶ上で、三分法の仕組みを理解することはとても重要です。まずは仕訳例を参考にしながら、実際に取引の記録を練習してみましょう!

次回は、より詳細な「棚卸計算」や「売掛金・買掛金」の記録について解説します。

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