簿記ラボ

企業の取引には、売掛金や買掛金以外にもさまざまな資金のやり取りが発生します。特に「貸付金・借入金」「利息」「役員貸付金・借入金」「手形貸付金・手形借入金」は、資金管理において重要な項目です。本記事では、それぞれの取引の仕組みや仕訳について、...

電子記録債権・債務とは、紙の手形や売掛金の代わりに、電子的に記録・管理される債権・債務のことを指します。電子記録機関（電子債権記録機関）を利用し、取引内容をデータ化して管理するため、手形や売掛金と比べて利便性が向上しています。電子記録債権・債務の特徴電子記録債権・債務には以下の特徴があります：電子データで管理：紙の手形や売掛金ではなく、すべて電子化されている。支払期日を明確化：記録された期日までに自動的に決済されるため、支払い管理が容易。譲渡・割引が簡単：電子記録債権は、電子上での譲渡や割引が可能。不渡りリスクの低減：紙の手形のように物理的な紛失や偽造の心配がない。

約束手形（Promissory Note）とは、「一定の期日までに指定の金額を支払うことを約束する証書」のことです。主に企業間取引で用いられ、信用取引の一環として機能します。約束手形の特徴約束手形には以下の特徴があります：支払期日が決まっている：受取人（売主）は、記載された期日まで待つことで代金を受け取ることができる。信用取引の一種：発行企業（買主）は、実際の資金がなくても商品を仕入れ、後で支払うことが可能。割引が可能：受取手形は、期日前に銀行で「割引」して現金化することもできる。

クレジット売掛金とは、クレジットカードを利用した商品販売やサービス提供により発生する売掛金のことを指します。企業は、クレジットカード会社（イシュア）を通じて売上代金を回収します。クレジット売掛金の流れクレジットカード決済が行われた場合、以下のような流れで取引が進みます：顧客がクレジットカードで商品を購入（店舗側はクレジット会社に請求権を持つ）クレジット会社が顧客に代わって店舗に代金を支払う（手数料を差し引く場合がある）顧客は後日、クレジット会社に代金を支払う